2024年3月温泉学会情報交換会を愛知・湯谷温泉で開催
温泉学会会長 兼 実行委員長 藤田勝利
2024年1月1日に発生した能登半島地震から1か月を過ぎますが、被災地での停電や通信障害は復旧しつつあるとはいえ、日常生活に不可欠の断水の解消はなお時間がかかりそうですし、救援活動や物資の輸送に必要な激震地への交通アクセスが道路の分断のため支障をきたしておりますので、海に囲まれて平地が少ない半島防災の見直しが不可欠といえます。伊豆・紀伊・房総半島など国土の1割にあたる同種の半島地域が南海トラフ地震に襲われた場合を想定しますと国および関係自治体とって防災対策を具体的に講じていく必要があります。三方が海に囲まれ、幹線交通体系から離れている半島地域は、産業基盤や生活環境の整備等について低位にありますから、人口の減少や高齢化など様々な困難を抱えており、地域住民の生活向上と国土の均衡ある発展のため昭和60年に「半島振興法」が制定されました。しかしこの法律は地震のことまで想定していなかったと思われます。全国に能登半島を含め23か所(194市町村)がありますが、半島の入り口が遮断されますとライフラインが途絶えますので、陸路だけでなく海路やドローンの活用により孤立集落の救援活動をしなければならないでしょう。能登半島地震では震源から約160キロ、新潟から福井まで液状化被害が生じており、被害は広範囲に及んでおります。石川県内の被害状況は1月末現在で確認された死者238人、安否不明者19人、約8500人が被災地の体育館などに避難し、旅館やホテルに二次避難した人を含めると避難者は約1万4千人になるといわれています。私の所属する大阪弁護士会でも法律相談など災害対策支援に取り組み、被災者の電話相談に対応するための弁護士研修も実施しております。私は1995年1月17日の阪神淡路大震災や2011年3月11日の東日本大震災の時も被災地を訪れ、講演や法律相談をしたことがありますので、今回も被災地を訪れ現地の被害状況を確認し、電話相談だけでなく日程的に可能なら被災地での法律相談をしたいと思っております。
温泉との関係でいいますと、私の知人の親族が能登半島で温泉宿を経営しておりますが、地震で甚大な被害を受け、営業再開の見通しが立っていないそうです。和倉温泉の加賀屋すら2月以降の営業再開の目途が立たないため休業しているとホームページで伝えております。
温泉学会でも2010年2月28日~3月2日の宮城・鳴子温泉大会で「地震と温泉―岩手・宮城内陸地震から何を学ぶか―」のテーマで地震と温泉の問題を取り上げております(温泉研究7号51頁以下)。
2024年3月の温泉学会情報交換会は9日・10日に愛知県新城市の湯谷温泉「湯の風HAZU」で開催することを決定いたしました。湯谷温泉は2011年9月10日(土)・11日(日)に「温泉といやし」のテーマで全国大会の愛知・奥三河大会を開催したことがありますが(温泉研究9号5頁以下)、奥三河・湯谷温泉「HAZU」付近は信長・秀吉・家康の生誕地やトヨタの本拠地に近く、鳳来寺山頂近くには鳳来寺や鳳来寺東照宮などがあり、愛知県の県鳥であるコノハズクの生息地としても知られています。さらに地質学において東北日本と西南日本の境目となるフオッサマグナ(中央地溝帯)と関係があるかどうか分かりませんが、パワースポットを感じる人もいるそうです。
この春、会員の皆様との旧交を温め、活発に情報交換を愉しむべく、現地 湯谷温泉にてお待ちしております。
記
●会場 愛知県 湯谷温泉 湯の風 HAZU(愛知県 新城市能登瀬上谷平4-1)
●日程・プログラム:3月9日(土)・10日(日)
第1日目: 3月9日(土)
13:00~ 受付開始
13:30~ 開会の辞:温泉学会会長 藤田 勝利
13:35~14:30 基調講演「温泉事業の承継―温泉旅館の現状と課題」(仮題)
加藤 浩章氏
14:30~15:00 現地報告「現地のジオパーク・パワースポット等について」
元新城市職員・ボランテイアガイド第一人者 高橋 高典氏
15:00~15:10 休憩
15:10~16:30 温泉トーク:「私の行きたい温泉・好きな温泉」
座長:温泉学会副会長 大川 哲次
16:30~ 事務局連絡
16:30~18:00 入浴タイム
18:30~20:30 夕食懇親会
第2日目:3月10日(日)
9:30 ~11:00 自由論題(各30分以内)
11:00~11:05 閉会の辞:温泉学会副会長 大川哲次
※11:05以降は自由行動とします。
12:30~14:30 理事会「秋の全国大会および今後の活動計画について」
●参加費:1,000円(一人)資料代として徴収致します。(ただし温泉学会会員は無料です)
●懇親会場・温泉学会指定宿:湯谷温泉 湯の風 HAZU
〒441-1605 愛知県 新城市能登瀬上谷平4-1
電話0536-32-1211(代)
●宿泊・懇親会のご案内
宿泊は、各自で手配してください。
申込方法の詳細は下記「●大会参加および宿泊・懇親会の申し込み」をご参照の上、お申し込み下さい。
*温泉学会指定宿 湯の風 HAZU
温泉学会用 宿泊料金(一泊;夕食懇親会、朝食込み、入湯税1人150円別途要)
・3名以上のお部屋 16,500円(一人税込)
・2人部屋 17,600円(一人税込)
・1人部屋 19,800円(一人税込)
前日(金曜日の宿泊)の場合
・3名以上のお部屋 14,300円(一人税込)
・2人部屋 15,400円(一人税込)
・1人部屋 17,600円(一人税込)
*夕食懇親会のみ参加される方は、7,500円(一人税込)となります(必ず事前予約下さい)
●大会参加および宿泊・懇親会の申し込み
*大会参加、懇親会の参加、及び湯の風 HAZUへの宿泊のお申し込みは、以下
はず予約センターまでお電話ください。
*湯の風 HAZU以外にご宿泊の方は、各自で宿泊先を手配ください。
*夕食懇親会のみ参加される方は、各自はず予約センターあて、事前に電話で予約ください。必ず「3月9日の温泉学会で、懇親会にのみ参加」とお知らせ下さい。
【ご予約専用電話】
はず予約センター 0536‐32-1211 (電話受付時間9:00~19:00)
*湯の風 HAZUに電話で予約される場合は、必ず「3月9-10日の温泉学会に参加」の旨をお知らせ下さい。あわせてお名前(漢字)、郵便番号、住所、電話番号もお知らせ下さい。
*宿泊代金は、1室1名、2人部屋、3名以上で異なります。グループで予約される場合は、ご予約時に必ず宿にその旨お伝えください。
*1名参加で3人以上の相部屋を希望される場合の部屋割りは 学会事務局で行いますので事務局にその旨お知らせください。
*湯の風 HAZU宿泊の相部屋の場合の部屋割りについては、温泉学会で調整をさせて頂きますのでご了承下さい。
*宿泊料金の精算は、チェックアウトの際にお願いします。
(現地にて、部屋割りなどの条件確認が必要なため)
*懇親会のみ参加される方も、直接、湯の風 HAZUにお申し込み下さい。
申込は、はず予約センターに電話で申し込み下さい。その折「3月9日の温泉学会 懇親会にのみ参加」とお知らせ下さい。
*湯の風HAZUへの申し込み締め切り日は2月24日(金)とします。
*個人の都合によりキャンセルが生じた場合は、宿のルールに従い、各自で対応下さい。
●アクセス
*電車の場合:JR飯田線の本数が少ないため、最新の運行ダイヤをご確認ください。
最寄り駅となるJR湯谷温泉駅から
湯の風HAZUまでは、徒歩5~6分になります。
*車の場合:新東名高速道路・新城ICから約15~20分
●湯の風HAZU以外に宿泊される方は、会場のお席を確保するため右側のQRコードより出欠をお知らせください
●ご不明な点は、onsengaku@yahoo.co.jpへお尋ねください。